【100切り講座 第30回】練習の目的を明確にする②
答えは「良いインパクトを作る」です。
良いインパクトが出来ると、良いショットへと(直接)繋がります。「なんだそんなことか」と思われたかもしれません。
※前回ブログからの続きです、
【100切り講座 第29回】練習の目的を明確にする①
なぜわざわざ「良いインパクトを作る」という当たり前なことを言ったかというと、以前に記載した「ゴルフはこれまでの感覚が通用しないスポーツ」だからです。「良いショットを打つ」意識では、飛球線方向に対し反対側から力を加えてしまいます。これをすくい打ちと言います。そしてこの動作では当然ダフってしまいます。
飛球線方向とは、上の画像(右)の矢印方向です。テニス、野球、卓球などでこの点線で囲った位置(A地点)にあるボールを、ポンッと軽く打つ動きをイメージしてみてください。この様なスイングをしてしまっているゴルファーを沢山見かけます。
これでは当然、地面にあるボールには綺麗には当たりませんし、当たっとしても効率よくエネルギーを伝えることができません。
体重移動が出来ない、ダフリ、左ひじの引き、振り遅れ、スライス、ヘッドアップ、起き上がり、そして振っている割に距離がでない、など全てこれが原因です。
A地点を矢印方向に振ろうとした場合、体重は右に残った方がやり易く、そしてダフリやダフリを嫌がっての左ひじの引きが起こります。A地点を振るということは、インパクト時はまだ(人がクラブに対して)加速しているので肝心のクラブヘッドは遅れて来て(振り遅れ)、スライスになります。A地点を下から上に振ろうとしている訳なので、当然起き上がりやヘッドアップの動きになります。A地点が最速なので、インパクトでは当然エネルギーは伝わらず、綺麗に当たったとしても距離の出ないスイングが完成されます。
初心者さんは、
「良いショットを打ちたい」から、「すくい打つ動き」に自然となります。
ゴルフの練習(独学)で変な癖が付いたと言う方がいますが、根本原因は(ゴルフの練習ではなく)これまで培ってきた癖なのです。
■ドライバーはアッパーブローだから、、
ドライバーはアッパーブローで打つクラブなので、上の話は当てはまらない?と思うかもしれませんので、補足しておきます。
写真を見てもらえれば分かるように、ドライバーのボール位置(右画像)と、最初の画像のA地点には「ずれ」があります。
ドライバーにもロフト角があり、「打ち出す方向と、力を加える方向が一致しない」ので、やはり「良いショットを打ちたい」スイングでは、「すくい打つ動き」に自然になります。全ショット、インパクトを作る意識を強く持った上で、アイアン・ユーティリティ・ドライバーで若干入射角は変わってきます。その話はまた別で。
因みに、ゴルフクラブで唯一「打ち出す方向と、力を加える方向が一致する」クラブがあります。何か分かりますか?
次回に持ち越すほどでもないので正解を言います。
パターです。
パターは転がす方向と、力を加える方向が一致しています。なので、初めての方でも簡単に打つことができます。
※勿論、そこそこ綺麗に当たった上で、真っ直ぐ、適切な距離感を出すことは難しいと思います。あくまで、そこそこ綺麗に当てるという意味で、他のクラブに比べ簡単だという意味です。
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