【100切り講座 第31回】日常の動作を参考に

※前回ブログからの続きです

【100切り講座 第30回】練習の目的を明確にする②


私がよくレッスンで例として挙げるのが、

「金槌で釘を打つ・斧で薪を割る」

「布団叩きで布団を叩く」

「バチで太鼓をたたく」

などの「叩く」動作です。


全てインパクトに向けて棒を動かす・振る・振り下ろす動作です。当たる瞬間は、手の位置は止まっています。止まっているから、ヘッドが自動的に戻ってきてインパクトで最速になり、効率よくエネルギーを伝えることができるのです。そして、面の向きを気にしなくても、真っ直ぐに当てることができています。この様な動きを皆は日常の動作でこれまでに経験しているわけです。


しかしゴルフでは、(繰り返しですが)ボールを飛ばそうと、振り上げる動きになってしまいます。綺麗にボールを飛ばそうという気もちのまま打つのではなく、「綺麗にボールを飛ばす為に、綺麗なインパクトを作る」という気持ちが必要です。

練習ではインパクト付近(もしくはインパクトから20cm程度過ぎた位置)でクラブを止める練習ドリルを行ってください。ある程度ゆっくりでOKです。本気で振って、この位置では止めれなくて当然ですし、無理に止めると手首を痛めてしまいますよ。


この位置でなかなか止めれない人は、インパクト付近で「手を加速させる動作」をしてしまっているからです。(※つまりは振り上げる動作であり、振り遅れと言う状態であり、飛球線方向に振る動きです。全て同じ状態です。前回ブログも参考に)


まずはゆっくりで良いので、インパクトで止められるように頑張ってください。

止めれたうえで、次のステップである、どの様なインパクトが良いのかを考えて行きます。


【Q&A】

Q:釘を打つ動きは本当に手が止まるけど、ゴルフでは本当には手を止めないのでは?

A:上に挙げた3つの例と、ゴルフとの大きな違いは、棒(クラブ、金槌、布団叩き)のエネルギーが、物(ボール、釘、布団)に対し、100%伝わるか否かです。3つの例では100%伝わるので、金槌や布団叩きが本当に止まります。ゴルフのスイングでは100%は伝わらないので、止まらず、振りぬく形となります。試しに、釘を打つ動作で、空中に釘があるとイメージし、金槌を振り下ろしてください。当然、止まらないかと思います。


Q:止める動作では、速く振れないし、飛ばせない

A:3つの例の動作では、強く物体を叩くことはできるかと思います。ボールを打つ際に、なぜできないかというと、振り上げる癖がついているので、違う動きをした場合に、やりにくさを感じてしまうからです。「ボールをしっかりと飛ばす」⇒「ボールにしっかりとエネルギーを加える」⇒「インパクトまでに加速を行う」です。基本的に多くの初心者さんにとってやりやすい動作とは振り上げる動作であり、私の伝えたい動作はボールに力を伝える動作です。是非、止める練習ドリルを行ってください。



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